先日、実家で育てている玉ねぎをもらってきました。
大きくてずっしりとした立派な玉ねぎで、家庭菜園でもここまで育てられるものかと驚きました。
自分の畑でも作ってみたくなり、さっそく調べてみると、植え付けは秋が基本だと知りました。
なぜ秋じゃないとダメなんだろう。
調べてみると、季節によって変わる「日の長さ」や「気温」が関係しているようでした。
この記事では、玉ねぎの生態にも触れながら、春に植えられるのかを整理しました。
結論|玉ねぎの春植えができるのは一部の地域だけ
結論から言うと、玉ねぎを春に植えられるのは、北海道をはじめとした寒冷地のみです。
それ以外の地域では、調べた範囲では春植えの方法は見つかりませんでした。
なぜ春植えができる地域とできない地域があるのか。
これには、玉ねぎが大きくなるための「日長(にっちょう:日の出から日没までの時間)」と「気温」という2つの条件が関係しています。
次の章で詳しく見ていきましょう。
そもそも玉ねぎは秋に植える野菜
玉ねぎは、寒冷地以外では秋に植えるのが基本です。
具体的な時期と、なぜ秋でなければならないのかを見ていきましょう。
植え付けの基本は秋(9月〜12月ごろ)
玉ねぎの植え付け(苗を植える作業)は、多くの地域で秋に行います。
地域ごとの目安はこんな感じです。
- 北海道:春(4月ごろ)
- 東北:秋(10月中旬〜下旬ごろ)
- 関東以西:秋(11月ごろ)
(※あくまで目安なので、同じ地域でも気候によって差があります)
見てもらうと分かる通り、春に植えられるのは北海道だけなんですよね。
なぜ北海道以外では春が植え付けに向かないのか、次の項目で見ていきましょう。
なぜ春は植え付けに向かないのか|日の長さと玉ねぎの成長の関係
玉ねぎが大きく育つまでには、次の2つの段階があります。
- 種から発芽して、苗としてしっかり育つ段階
- 日の長さの条件を満たして、球の肥大が始まる段階
秋に植えると、この2つの段階がうまく噛み合うため、玉ねぎにとって最も理想的な育ち方になります。
一方、春に植えるとなると、この2つの段階がうまく噛み合いません。
なぜ噛み合わなくなるのか、玉ねぎが育つ仕組みから見てみましょう。
玉ねぎが育つ仕組み
ここからは、玉ねぎが大きくなる仕組みをもう少し詳しく見ていきます。
これが分かると、なぜ春には植え付けが向かないのかも見えてきます。
まずは苗としてしっかり育つこと
玉ねぎは、種から発芽したあと、まず苗として葉や根を増やしながら育っていきます。
この時期に向いているのは涼しい気温で、暑すぎても寒すぎても、うまく育ちません。
秋に種をまくと、気温が落ち着いてくる秋から冬にかけて、ちょうどこの「苗が育つ時期」に当たります。
日が長くなることで球が大きくなり始める
苗がある程度育つと、次は球が大きくなる段階に入ります。
このきっかけになるのが、日長(日の出から日没までの時間)です。
季節が進むにつれて日が長くなり、ある一定の時間を超えると、それが合図になって肥大が始まります。
この「一定の時間」は品種によって異なり、早めに収穫できる品種は12時間前後、北海道で使われる品種は14時間前後とされています。
秋に種をまいた場合、冬を越したあと、ちょうど春にこの日長の条件を満たして、肥大が始まります。
適した時期に植えないとどうなるのか
秋以外の季節に植えると、苗が育つ時期と、日長の条件が合うタイミングがうまく噛み合いません。
その結果、発芽や生育がうまくいかなかったり、球がうまく肥大しないまま終わったりします。
下の図は、秋に植えた場合と、春に植えた場合で、それぞれどう経過するかを表したものです。

夏に植えると、気温が高すぎて苗がうまく育ちません。
冬(真冬)に植えると、苗が大きくなる前に本格的な寒さを迎えるため、防寒が不十分だと枯れてしまうことがあります。
また、苗が十分に育たないまま春を迎えると、球が大きくならずに終わってしまうこともあります。
まとめ
この記事のまとめです。
- 玉ねぎを春に植えられるのは、北海道をはじめとした寒冷地のみ
- それ以外の地域では、秋に植えるのが基本
- 秋に植えると、「苗が育つ時期」と「日長の条件」がうまく噛み合う
今すぐ植えたくても植えられない。
それもまた、季節と向き合いながら育てる野菜づくりの面白さなのかもしれません。
次の適期がきたら、ぜひ挑戦してみてください。
植え付けの時期になったら、こちらの記事を品種選びの参考にしてみてください。
辛さや甘さ、保存性、育てやすさなど、いろんな視点で玉ねぎの品種を比較しています。

コメント