「大工さんへのお礼って、何をどのタイミングで渡せばいいんだろう」
そう思って、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
ご祝儀は必要?差し入れだけでいい?渡すならいつ?
調べれば調べるほど、色々な情報が出てきて迷ってしまいますよね。
私は地方の工務店で、住宅営業として8年間働いてきました。
上棟のたびに、施主さんから「お礼ってどうすればいいんですか」と相談を受ける立場でもありました。
この記事では、大工さんへのお礼の実情と、現場で本当に喜ばれていたものを、営業として見てきた実例とあわせてお伝えします。
読み終わるころには、お礼をどうするか、自分なりの答えが見えているはずです。
この記事で分かること

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そもそも、お礼は必須なのか
結論から言うと、大工さんへのお礼に、決まりはありません。
私は建方の日程が決まると、必ず施主さんに「上棟式をやりますか」と確認していました。
そのとき、ほとんどの施主さんから返ってくるのが「みんなどうしてますか」という質問です。
正直に「私が担当した施主さんは、どなたもやっていませんよ」とお伝えすると、「じゃあ、うちもなしで大丈夫です」という流れになることがほとんどでした。
お礼やご祝儀も、この流れの延長線上にあります。
上棟式自体をしない以上、それに伴うご祝儀も、自然となくなっていきます。
実際、ご祝儀まで用意した方を、私は見たことがありません。
とはいえ、これは「お礼をしてはいけない」という話ではなく、やってもやらなくても、どちらでも問題ないというだけです。
上棟のタイミングで差し入れするのは、変ではない
「今まで特に何もしてこなかったのに、今から差し入れするのは変だろうか」
そう迷う方もいるかもしれません。
結論から言うと、まったく変ではありません。
むしろ、少し改まったものを渡すなら、上棟のタイミングがちょうどいいと私は考えています。
地鎮祭は、施主さんと住宅会社がメインになって執り行う儀式です。
大工さんが直接顔を出す場面は、あまり多くありません。
一方、上棟は違います。
式をやらない場合でも、柱や梁を組み上げていく建方の作業そのものが、工程の中でも一大イベントです。
現場に何人もの大工さんが集まり、一気に骨組みを仕上げていく姿は、他のどのタイミングよりも大工さんの存在感が大きく出る場面と言えます。
だからこそ、何かお礼をしたいと考えているなら、上棟のタイミングは理にかなっています。
遅すぎるということはありませんので、安心してください。
ご祝儀の相場
ご祝儀を用意する場合の相場も、簡単に触れておきます。
| 対象 | 相場 |
|---|---|
| 棟梁(現場を仕切るリーダー的な大工さん) | 2〜3万円 |
| その他の大工さん | 1人あたり5千〜1万円 |
のし袋の書き方や、上棟式全体の流れ・費用の詳しい内訳については、こちらの記事で解説しています。
先ほどお伝えした通り、私が担当したお客さんの中でご祝儀を渡した方はいませんでした。
用意するかどうかは、あくまで気持ちの問題として考えてもらえれば十分です。
差し入れで本当に喜ばれたもの
ここからは、実際に喜ばれていた差し入れの中身についてお伝えします。
正直なところ、大工さん目線での「何が嬉しいか」という情報は、調べてみてもほとんど出てきませんでした。
決めつけにはなってしまいますが、職人気質の方は、そうした情報をネットに書き込む機会自体が少ないのかもしれません。
私が担当した中で、上棟式そのものの差し入れをしたのは、赤飯とお神酒を用意したお客さんひとりだけでした。
ただ、それとは別に、施工中に日常的な差し入れをしてくれる施主さんは、実はめずらしくありませんでした。
私自身は現場に常駐していないので、現場担当から「今日、○○さんが差し入れをくれました」という話を聞く形でした。
その中でも、印象に残っているものがいくつかあります。
夏場は、冷たい飲み物やアイス、冷感おしぼりが特に喜ばれていたようです。
冷感おしぼりは、普段あまりなじみがない方もいるかもしれません。
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現場にはクーラーボックスを置いて、大工さんたちも自分たちで飲み物を用意しています。
それでも、夏の暑い日は消費が激しく、追加でもらえると助かるという声を聞きました。
冬場は、温かい飲み物が定番でした。
差し入れを選ぶときに、ひとつだけ気をつけたいことがあります。
現場は保管環境が限られているため、傷みやすい食品は避けた方が無難です。
かしこまった贈り物である必要はありません。
ちょっとした飲み物程度でも、気にかけてもらえたという気持ちの部分が、何より喜ばれていたようです。

お礼は「無意味」ではない
大工さんへのお礼について調べていると、「契約金額に職人さんの報酬は含まれているのだから、追加のお礼は不要」という考え方を見かけることがあります。
たしかに、その通りではあります。
ただ、私はお礼そのものが無意味だとは思いません。
施主さんと大工さんが顔を合わせる機会は、実はそれほど多くありません。
現場での打ち合わせのときに、お互い見かける程度の関係になることがほとんどです。
そんな中で、大工さんは「自分がどんな人の家を建てているのか」を、施主さんは「どんな人が自分の家を建ててくれているのか」を知れると、お互いに少し安心できるものです。
上棟のタイミングでの差し入れは、その顔合わせのきっかけにもなります。
現場の大工さんたちのやる気が上がる場面を、私は何度も見てきました。
形式ばった上棟式をしなくても、こうした気持ちのやり取りには、ちゃんと意味があると私は考えています。
まとめ
大工さんへのお礼に決まりはありません。
私が担当したお客さんの中でご祝儀を渡した方がいなくても、困ったという話は聞きません。
一方で、何か気持ちを伝えたいなら、上棟のタイミングは理にかなっています。
式をやらなくても、大工さんの存在感が一番大きく出る工程だからです。
かしこまったものでなくても構いません。
夏なら冷たい飲み物やアイス、冬なら温かい飲み物。
そのくらいの差し入れで、十分に気持ちは伝わります。
お礼は、義務でするものではありません。
顔を合わせるきっかけとして、無理のない範囲で気持ちを形にしてみてはいかがでしょうか。



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